2026.06.20
Saturday
oteshioの定番|定番のはじめに
[ 2026 かなさ綾布展 ]

私もアパレルの仕事をしていたので、
たくさんの洋服を着てきました。
流行のもの。
憧れて買ったもの。
少し背伸びをして手に入れたもの。
失敗もたくさんしましたし、
お金もずいぶん使いました。
それでも最後に残ったのは、
とてもシンプルなものでした。
カシミヤの黒やグレーのセーター。
綿や麻のシャツ。
履きやすいジーンズ。
生地の良いパンツやスカート。
そして、
パシュミナや岡崎さんの布。
どれも派手なものではありません。
けれど、
気がつくと何度も手が伸びる。
季節が巡っても飽きることなく、
今も暮らしの中にあるものばかりです。
洋服にも言えることですが、
上質でシンプルなものほど、
強いアイテムはありません。
流行に左右されず、
年齢を重ねても無理がなく、
その人自身を引き立ててくれる。
だからこそ、
本当に良いものを見極めるには
時間がかかります。
着物はさらに難しい世界です。
洋服以上に価格も高く、
簡単に買い替えることもできません。
だから私は長い時間をかけて、
「本当に長く付き合えるものは何だろう」
と考え続けてきました。
その中で少しずつ見えてきたものがあります。
お客様が実際に着続けているもの。
買った時よりも、
数年後に良さがわかるもの。
流行ではなく、
暮らしの中で選ばれ続けるもの。
おてしおでは、
そんなものを「定番」と考えています。
特別な日のための一枚ではなく、
気がつくと手が伸びるもの。
迷った時に選ぶもの。
そして最後に残るもの。
これから少しずつ、
おてしおにとっての定番をご紹介していきたいと思います。
まずは、
その話から始めます。
続く・・・



