2026.08.17
Monday
岩下江美佳の染|これだ、と思った江戸小紋
[ 岩下江美佳の染 ]

私物の岩下江美佳さんの江戸小紋と帯
現在、江紋屋を主宰する三田村さんと知り合ったのは、今から17、18年ほど前のことです。
その頃、三田村さんから、
これから伝統工芸士になり、「粋凛香」というブランドを展開する女性の染め職人がいる、と聞きました。
その人が、岩下江美佳さんでした。
女性で初めて、東京染小紋の伝統工芸士になる。
そのことに、私はとても感動しました。
着物は女性が身につけるものなのに、
作る人も、語る人も、ずっと男性が多い。
本当に、女性が着たいと思うものを作っているのだろうか。
私は、ずっとそんなことを思っていました。
だから、岩下さんの話を聞いた時、
「これだ」
と思いました。
女性が染める江戸小紋。
女性が身につけた時のことを思いながら、
色を選び、柄を選び、染める。
そこに、これまでとは少し違う江戸小紋が生まれるような気がしました。
あれから17、18年。
今も、岩下江美佳さんの染めを見ると、
あの時の「これだ」という感覚を思い出します。
今回の札幌展でも、
まずは作品をゆっくりご覧ください。
色、柄、そして着物になった時の佇まい。
岩下さんの染めには、
今の女性が着たいと思う江戸小紋があります。
▶︎ 岩下江美佳さんのartistページ



