logo
blog
2026.08.29
Saturday

江戸小紋|三田村さんの江戸小紋

「毛万筋」の江戸小紋。 帯を替えることで、日常の装いから改まった席まで幅広く楽しめます。

 

着物には、染めの着物から紬まで、素材も着こなしも本当にいろいろあります。

そんな着物の世界で、よく耳にするのが「着物初心者」という言葉です。

私は、あまりこの言葉が好きではありません。

初心者だから、これはまだ早い。

初心者だから、これはまだ無理。

そんなふうに考えるより、たとえ初めて着物をお誂えする方であっても、その方にとって一番役に立つ着物は何だろう、と考えたい。

古い着物や帯を扱いながら、お客様一人ひとりに似合う組み合わせを考えてきた私が、最初のお誂えとしてたどり着いたのが、江戸小紋でした。

遠くから見ると、無地のように見える江戸小紋。

けれど、帯を替えるだけで驚くほど表情が変わります。

大きなお花の帯を合わせれば、華やかに。

金銀の帯を合わせれば、結婚式へ。

そして喪の帯を合わせれば、お通夜や法事にも。

一枚の着物が、合わせる帯によってこれほどいろいろな場面で着られる。

なんて、魔法の着物。

当時40代だった私も、そんな便利な着物があることを、それまで誰からも教えてもらったことがありませんでした。

だからこそ、お客様にはお伝えしたいと思いました。

最初の一枚だからこそ、長く、いろいろな場面で着られるものを。

そして、その江戸小紋を手染めにこだわって作り続けているのが、三田村浩幸さんです。

三田村さんの江戸小紋には、伝統的な染めでありながら、どこかすっきりとした軽やかさがあります。

きちんとした着物でありながら、着る人や帯によって、その人らしい一枚になる。

18年間、三田村さんと仕事を続けてきた今も、江戸小紋はやっぱり素晴らしい着物だと思います。

そして、手染めにこだわった三田村さんの江戸小紋を、oteshioでお客様にお勧めできること。

それは、とても素晴らしいことです。

そして今回の「あいおもい・札幌展」では、岩下江美佳さんの染めとともに、三田村さんの江戸小紋もご覧いただきます。
それぞれの仕事を、実際に手に取り、色や染めの美しさを感じていただけたらと思います。

 

▶︎ あいおもい・札幌展|岩下江美佳さんの染め、三田村浩幸さんの江戸小紋をご覧いただける展示会のご案内です。

▶︎ 三田村 浩幸artist/ blog

▶︎ 岩下江 美佳artist / blog