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2016.05.10
Tuesday

長板本染中形

IMG_1933 (1)

竺仙さんの長板染めの着物地が入って来ました。「長板中形(ながいたちゅうがた)」とは、表と裏別々に糊置きを行い表裏の両面柄がぴったり合わせ藍甕(あいがめ)で浸染染め(しんせんぞめ)を行う技法で、古くは江戸時代中期より行われました。中形とは、柄の大きさの名称で大紋・中形・小紋と分かれていますが、こちらは、小紋中形と言われるもので、小紋の様に細かく精密な柄が、表と裏に施されています。若冲の絵もそうですが、裏からの柄ゆきが表に奥行きとして伝わってきます。江戸時代の人は、これを身に付けていたのですね・・・今見ると本当に贅沢です。ぜひ、お手にとってご覧下さい。