2016.11.20
Sunday
立冬 末候「金盞香し(きんせんこうばし)」
[ 着物のこと ]
もう気が付いたら、立冬の「金盞香し(きんせんこうばし)」です。金盞とは、水仙の事。ここ北海道では、今の時期水仙はまったく想像できませんが、暖かいところでは、日本水仙が咲き誇っているのでしょうね。写真は、「日本のおしゃれ 72候」P126の写真。小さな写真ですが、無地の大島紬にスンバ島の帯と三眠蚕の長襦袢です。三眠蚕とは、普通お蚕さんは、4回目の脱皮の後で糸をとるのですが、字のごとく3回目で糸を取ったもので、一回少ない分、糸が細く柔らかいので、長襦袢には最適の糸になります。本当にしっとりと馴染んで、お蚕さんに「ありがとう。。」と、声をかけたくなります。その三眠蚕を樺色に染めて、泥染の大島紬に合わせてみました。