やっと、本が読める気持ちになりました。昨年は、まったく気持ちに余裕がなく、本を買っては表紙を眺めてばかりいましたが、今週になってやっと、本を読みたい気持ちになりました。「フローラ逍遥（しょうよう）」澁澤龍彦と「木」白州正子、どちらも初版が20年近く前のものです。気が付いたら、花の本と木の本を手に取っていました。しばらくは、気の向くままに読書の日々を過ごしたいと思います。

それと・・、お客様から、週休3日になってoteshioに行けない！！と、言われました。まして、午後1時からの営業なので、本当に申し訳ございません。昨年から、本の制作も有り週休3日になりました。日曜日と月曜日は、基本的にお休みですが、火曜日は、お店で雑用をしています。お電話をいただければお店を開けますので、何かあればお電話かメールを下さい。ご面倒ですがよろしくお願い致します。

今までの岩下さんの作品を出来るだけ、数多くご紹介したいと思います。こちらは、お客様の帯で、最近仕立て上がった名古屋帯です。大胆な柄なのでダイナミックな感じになりますが、前柄を替えると表情が変るので、黒ぽい方は小紋に、反対側は琉球絣に合わせてみました。柄が全通（全部繋がっている事）なので、帯の初心者の方にも上手に締める事が出来ますし、銀座結びなどの変わり結びでも大丈夫です。特に岩下さんの染める帯は、前柄やお太鼓の柄付けが絶妙なので、締める時に柄のどこが出ても格好良く、何気ないことですがとても細やかな心遣いを感じます。

今日は、季節を分ける節分になります。旧正月で、明日は、立春ですね。立春になると外は真っ白でも、なんとなく春の気配がします。まずは光の強さ、太陽が少しだけ高くなって光が少しだけ近づいてきました。多分、冬至から徐々に近づいているはずなのですが、この時期になると急に明るくなったように感じます。そうしますと、素敵に見えてくる色が変わってきます。今までの硬質な色から柔らかな色の違いが見えてきます。春色のものを身に付けたくなるのも、この時期ですよね。自然から離れて暮らしているような気がしていましたが、きちんと自然は、体の中にあるのだと感じる一番の季節がもう直ぐそこにやって来ました。さて、何を着ましょうか？

立春です。暦の上では、春になります。が、しかし・・・今日、私の自宅の周りがすごい吹雪で急遽お店をお休みしました。本当に申し訳ございません。なのに、今はカラリと晴れています。本当に変なお天気です。明日は、通常通り営業します。よろしくお願い致します。

写真は、私が唯一持っている岩下江美佳さんの名古屋帯です。店主でもなかなか当らないのです（笑）この帯もやっと、2,3年前に手に入れました。曲線柄が、縞や格子の着物に合ってモダンな感じがするので大好きな帯です。特に隣り合った色のにじみ方が綺麗です。こういう仕事はやはり、人の手によるものならではですね。前柄の色も右から巻いた時と左から巻いた時では随分雰囲気が変わります。こういう事も、着る人の感覚で作った帯、やはり女性の方が作った帯ならでは・・と、思うのです。